日本人は貧乏ですが、

会社や銀行に現金はめっちゃ

余ってるって知ってます?


結果何が起こってるかというとM&Aが活況です。



もともとは後継者のいない高齢の経営者の事業継承のニーズから始まってるんですが、

今ではお金のある企業が新たなビジネスを始めるために時間を短縮するために買い取ってしまうことも増えてきています。



・IT関連会社

・ビルメンテ会社

・不動産管理会社

・調剤薬局

・製造業



で、僕も人さまのビジネスをサポートをしていますので、

ここのところ数年て会社を売った人がクライアントさんに何名もいます。




とはいってもニュースになるような

何十億とか。何百億の取引ではありません。




1億前後から3億くらいの間が多いですね。

現実的に一般的な起業家が達成できるレンジがこれくらいだからなんです。

逆に言えばあなたでも、このレベルならできるって意味。



ここで『あれ?』って思いません?



今の日本における会社員の平均生涯所得って2億円くらいです。

といっても、子供に高等教育を受けさせたり、好きなことができるとは言い難い収入でこれくらい。



やりたいことをして生きていこうと思えば、

この2倍くらいは欲しいところかもしれませんよね。



ましてや欧米に住んでるならもっとです。




でも、たとえば1億円で会社を売ってしまうと、1個しかビジネスをしてなかったら

収入はゼロになります。


なのに手に入るのは一生安泰なお金じゃないんですよね。




「なんでそんなことやるんだろ?」とか思ったりする人いませんか?



だって給与でもらい続けてるほうが合計はお得に見えますから。




でもみんな売るんです。




実はこれには起業家にとって大切な視点が隠されてるんですよね。




ということで今日は会社を売ることのメリットやデメリット。

手に入れる報酬の関係についてのお話をしつつ、

この起業家にとって大切な視点をお話ししたいと思います。


会社の価値(買取価格)っていろんな計算方法があるんですが、

広く使われているのが物質的な価値を計算する方法。




つまり直近の営業利益と資産の合計です。



営業利益ってのは売り上げから経費を全部引いた額。

経営者の給与は含めます。



売上1億で利益が2千万出ていて、自分の報酬を2千万もらってると経常利益は0円なんですが、

売却時はこれを含めます。売ったらいらなくなる経費だからです。



この営業利益の3年分から5年が相場って言われてます。



さらに資産は、現預金とか、設備とかのことですね。

在庫はあまり考慮されません。




となると我々のようなオンライン系のビジネスの場合資産は現金だけでしょうから

営業利益の3年分+会社の現預金ってことになります。




なので、利益を4千万出している会社が売ろうと思うとだいたい1億円から2億円になるって計算です。



僕の友人やクライアントさんもこの計算でだいたい売却されてます。




ここで、さきほどの疑問に戻ってみましょう。




売値が2億ってことで計算してみると、

この会社が今年の利益が最低でも4千万あったことになります。



一人株主なら4千万は自分の給与とほぼ等しいので満足いく額だとは思います。




これって5年間の給与が2億円ってことと同じ意味です。

そして6年目も7年目も同じ業績なら4千万給与がもらえることになります。




でも売れば、来年から給与はゼロ、その代わり2億円もらえるけど

6年目も給与は0円。7年目も0円です。



こういうことを考えると「そんなので売ってどうするの?ずっとやってるほうがはるかにお得でしょ?」

って思う人が多いわけです。




でも、実際このレンジで売る人はめっちゃ多いわけで「その人はバカなのか?目先の金に目が眩んだのか?」

というと、そんなわけありません。




僕はいろんな人とこの話題を議論しましたが、そこでわかったことがあるんです。



この時起業家には2つのタイプがいて真逆の視点をもっています。




まずAタイプ。



5年、10年と1つの商材やビジネスをやってきていて業績が安定している人です。

かつ、それほど工夫、努力、変化をしなくてもいい状態な場合。


ビジネスにストレスもないし、ある意味のほほんと満足のいく報酬を得られている状態な人。



つまり、扱った商材が長期にわたって売れやすいものだったり、

一度もビジネス上の重大なトラブルを抱えたことがない人です。




次にBタイプ。


5年、10年とビジネスをやってることは変わらないけど、

商材のライフサイクルが短かかったり、不可抗力で大きなトラブルを経験したことがある人です。


たとえばコロナで旅行関連の売り上げがゼロになったことがあったり、

法律の変更で扱ってる商材を売ることが突然できなくなったことがあったり、

裏切りや横領にあってえらい損失を抱えたことがあったりです。



または、業績は安定しているけど業務遂行上、

マネジメントや、クライアントとの付き合いで精神的なストレスを常に抱えてる人や、

労働時間が長すぎて体力を削られてる人なんかです。




この2つのタイプのうち、Aタイプの人は1億ー2億程度の売却話は「アホらしい」と判断する傾向が強いです。



なぜなら、ビジネスは安定し続けてるて、それほどしんどくなくて、来年も再来年も安定していると信じているからです。



それなら、こんなバカバカしいことはないですよね?



いっぽうでBタイプの人は、いい時と悪い時がビジネスにはあることを身をもって知ってるので、

将来が約束されてるって楽観的判断は絶対にしていません。


また、そういう人はリスクヘッジになれているので別の食い扶持の準備を常にしていることが多くて、

今のビジネスを手放すことへの恐怖が少ないことが多いんですね。





別にどっちが良い。悪いってことじゃなくて、立場で判断が変わるってことなんですが、

起業家のとるべきスタンスとしては、やはりBタイプで気持ちだけはいたほうがいいとは思うんですよね。




これまで10年安定していた商材であっても、永遠に安定している商材はないわけです。



もちろん、ペヤングの焼きそばや、赤福餅のようなお化け商材もあります。

が、僕らはそれを作れない。




ならやはり10年何もなかった商材でも、ライフサイクルが今年で衰退期に入るかもしれないなと。




今日の結論は売却の判断に関してどう思うかをきかっけに

すこしでもBタイプの視点を持てるといいよねって話でした。




実際僕も付き合ってきた人の中でも、10年以上、もとの商材にあぐらをかいて、衰退期に入っても対処できず起業という舞台から降りた人が実際いるんですよね。




ぜひ「ビジネスは変化するものだ」って視点は持っておきましょうね。







ーー動画だと、もっと詳細に語っていますので、

深く理解したい人は、そっちもご覧ください。






【雑談】人を悪口を言う時の

コツ



僕には娘と息子がいます。

どっちか言うと怒られちゃうんで、子供としておきます。


子供が、とある先生の批評をよくするようになりました。



ま、公平に見てもなかなか香ばしい先生なのと、言ってることは間違ってない気がする話です。



が、親としては「ただの悪口」に発展してはいけないと思うわけです。




そこで、めずらしく1個だけ子供に改善を要求しました。




それは相手の呼び方です。




たとえば、安部首相の悪口を言う人ってアベガー とかって呼び捨てにするじゃないですか?



青木先生だと「青センがさーむかつくんだよ」とかってこれもある意味呼び捨て。



これだと、悪口じゃなくても悪口感がめっちゃ出るというか、行為を批評するだけじゃなくて

人間そのものを憎むようになる恐れもあるなと思ってですね



呼び名を愛着をこめた ニックネームにするようにしてもらいました。




つまり、青木先生なら アオキッチとか。青木ちゃん。

河野タツオ先生なら たっつあん。とか?たつおちゃん。

ぴーちゃんとかでもいいんです。




「青キッチが今日さー、女子にデリカシーないこと言っててさー、あれは気をつけたほうがいいと思うんだよね。」



そうするとちょっとは悪口感が減らせるかなーとね。



とか言っても結局は子供は親の鏡。むずいですね。





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  会社を売却して3年分の利益を手にする。ありか?なしか?【第641回】
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